4月4日は歯周病予防デー
2019年4月4日(木)
皆様こんにちは!!
今日は4月4日、開院して2か月目に突入です(^^)
今日は『歯周病予防デー』
ということで、歯周病の話をしてみたいと思います。
歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。
虫歯とは違い痛みなく進行する怖い病気なのです!
歯と歯ぐきの境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し(歯垢の蓄積)歯肉の辺縁が「炎症」を帯びて赤くなったり、腫れたりします。
そして、進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり、最後は抜歯をしなければいけなくなってしまいます。
以下に日本臨床歯周病学会が提示するセルフチェックがあります
① 朝起きたとき、口の中がネバネバする。
② ブラッシング時に出血する。
③ 口臭が気になる。
④ 歯肉がむずがゆい、痛い。
⑤ 歯肉が赤く腫れている。
⑥ かたい物が噛みにくい。
⑦ 歯が長くなったような気がする。
⑧ 前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間がでてきた。食物が挟まる。
※上記の項目3つあてはまる
油断は禁物です。ご自分および歯医者さんで予防するように努めましょう。
※上記の項目6つあてはまる
歯周病が進行している可能性があります。
※上記の項目全てあてはまる
歯周病の症状がかなり進んでいます。
いくつか当てはまった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「平成23年歯科疾患実態調査」によると,若年者においては歯肉に所見のある者は少ないが,高 齢になるにつれ歯肉に所見のある者が多かった。年齢階級別の有病者率をみると,年齢が高くなる につれて歯肉に所見のある者が増え,45~49歳の年齢階級層で約87%を示し,最も高い率となっ ている。働き盛りの年齢層(35~69歳)ではほぼ80%以上を示す。
となっています。もはや他人事ではない病気なのです。
最初に、歯周病は細菌の感染によって引き起こされると言いましたが、口の中にはおよそ300~500種類の細菌が住んでいます。
ブラッシングが充分でなかったり口が乾いていたりすると細菌の塊ができます。
この細菌の塊を歯垢(プラーク)と言い、粘着性が強くうがいをした程度では落ちません。
日本大学歯学部より
この歯垢(プラーク)1mgの中には10億個の細菌が住みついていると言われ、むし歯や歯周病をひき起こします。
公益財団法人ライオン歯科衛生研究所より
歯垢(プラーク)は取り除かなければ硬くなり、歯石と言われる物質に変化し歯の表面に強固に付着します。
公益財団法人ライオン歯科衛生研究所より
これはブラッシングだけでは取り除くことができません。この歯石の中や周りに更に細菌が入り込み、歯周病を進行させる毒素を出し続けます。
歯周病はある日突然、重度の症状が出るのではなく、徐々に進行する病気です。
重度になってから慌てて治療するのではなく、早い段階から予防することが大切です。
大切なのは予防、診断、治療、そしてメインテナンスです。
1. 正しい歯ブラシの方法を毎日実行し、歯の表面を清潔な状態にしておく。
2. 歯ぐきの中まで入っている歯石を完全に取り除き、根の表面を滑らかにして炎症を引き起こす細菌を徹底的に除去する。
3. 傷んだ歯ぐき、骨を治療して健康に近い歯ぐきにする。
4. 健康の保持のため歯科衛生士による専門的なクリーニングなどのメインテナンスを定期的に受ける。
これらを実践すれば歯周病になっている方でも進行は止められます!
当院では歯垢の染めだしを行った後、ブラッシング指導を行っています。
普段のブラッシングが虫歯や歯周病の予防に最大の効果があります。
ぜひ上手な磨き方を身につけて治療の機会を減らしましょう(^^)!!